日本の三味線は、独特な良い音色を奏でます。
そのうえで、良い音色を持続させるには、
維持費や手間も掛かるのがツライところですよね・・。
シャミコとお茶缶?!
そんな悩みを解消したのが「シャミコ」ですが、
そこへ至る為の道のりは決して
平坦な道のりではありませんでした。
その過渡期に製作されたのが今回ご紹介する、
五号枡サイズの『自立型』シャミコです。
昔「お茶缶」に、駒、ピックなどを入れ、
シャミコに装着して収納しておける
オプションがあったのです。
(本社所蔵プロトタイプ)
見た目も、他の楽器には無いインパクトがありました。
実は、スタンダードモデルの、中木先(なかぎさき)が
『胡弓』の様に胴のオシリから飛び出しているのは、
この昔のオプション装着の為の名残りだったのです。
(お茶缶仕様は今ではU.S.モデルのみオプション展開)
(左: 通常版、右: 自立型)
その、中木先(なかぎさき)を廃止したのが、
『自立型シャミコ』で『三合枡シャミコ』の
意匠を引き継いでいます。
これにより、五号枡でありながら、
三味線スタンドも要らず、どこでも「ポンっ」と
そのまま、床へ立て掛ける事が可能になりました。
しかしその後・・・
『影絵シャミコ』などバリエーションが増えてきた為、
カタログの製作に入る前に数本だけ製作、店頭販売され、
そのまま、お蔵入りとなってしまった『幻のシャミコ』です。
新品で五号枡サイズの『自立型』シャミコは、
これが、最後の3本となります。
白木、塗装なしのモデルは、棹の滑りも良く、
「運指」がとてもしやすいそうです。
自宅やオフィスなどの床やテーブルに置いておき、
気が向いた時に「サッと」手に取る事ができる
気軽な三味線を試してみてください・・・。
(音緒の代わりに音緒駒装着)
《五号枡サイズの『自立型』シャミコ》
・定価;¥33,000→ ¥25,000 (税別)
・色:白木(無塗装)白皮(無地)
・『自立』という特徴以外は、通常のモデルと共通
・新品未使用、付属品有り
(画像の3本のみとなります)
営業時間:10:30~19:00 (状況により変動あり)
場所;〒110-0005
東京都台東区上野5丁目4−1
電話: 03-3832-0039
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