三味線と猫

目安時間:約 5分

『風が吹けば桶屋が儲かる』

三味線と猫  <作:Mr.財津>

 

「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざご存知ですか?

 

意味は---何か事が起きると巡り巡って

思い掛けないところにも影響が出ること。

または当てにならない期待をすること。---

 

 

由来は

---風が吹くと土ぼこりがたち、

それが目に入ることで盲人が増える。

 

盲人は三味線で生計を

立てようとするので三味線の需要が増える。

 

 

三味線には猫の皮が張られることで猫が減る。

猫が減るとねずみが増えて、

ねずみにかじられる桶が増えることから、

桶を売る桶屋が儲かって喜ぶ。というところから。---

 

 

古来より三味線には猫や犬の皮が使われてきました。

髙く良い音を出すために適度で均一な厚みの

皮を試行錯誤した結果、

江戸時代には広く使われるようになったそうです。

 

 

 

 

三味線のルーツである沖縄の

三線(サンシン)や中国の三弦(サンシエン)には

蛇の皮が張られています。

 

 

しかし日本では胴に張れるような

大きな蛇(ニシキヘビ)が

生息していなかったので独自に進化したのです。

 

 

その土地の風土や慣習に合わせて変化しながら

伝わっていくのが文化伝来の面白いところです。

また土地だけではなく時代によっても変化していきます。

 

 

江戸時代、猫は貴重な存在でした。

現代の様に愛玩動物としてかわいがる人もいましたし、

「猫の蚤取り」という職業もあったぐらいです。

 

 

ただ家の中で飼われることはなく、

野良猫となった猫は「猫捕り」の業者に捕まえられ

三味線製造業者に売り渡される運命にありました。

 

 

今では猫はペットとして

日本の家庭に定着し、誰からも愛される存在です。

 

 

もはや猫の皮を三味線に使うという考えは

受け入れられない時代になったと言えます。

 

 

動物愛護が盛んな欧米だと

なおさらそう思われることでしょう。

 

 

そこで三味線の皮の代用として

様々な素材が試されています。カンガルーの皮、

人工皮革、プラスチック、等々、

素材によってやはり音が違います。

 

 

「創作三味線SHAMIKO」には

何と紙が張られています。

 

 

紙と言っても滅多に破れない

強靭さを持ち、風合いは和紙のようです。

日本人は紙を書物以外に内装や

インテリアなどにも用いて

 

生活に密接に結びついていますので、

紙独特のあたたかい音は心地良いと感じるはずです。

 

 

そんなことで三味線は変化をする節目にあります。

先人たちが試行錯誤して作り上げた

素晴らしい楽器を受け継ぎ、それを発展させていくのは

 

 

私たち日本人の役目でしょう。何故ならこの楽器には

日本人のアイデンティティが詰まっているのですから。

 

 

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カテゴリ:シャミコ 三味線  [コメント:0]

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